STORY
アーサーのウイスキー
イギリス郊外、嵐の夜。アマチュア発明家アーサーは画期的な発明を完成させた途端、落雷に見舞われ亡くなってしまう。彼の葬儀後、妻のジョーン(パトリシア・ホッジ)は友人リンダ(ダイアン・キートン)とスーザン(ルル)の手を借りて、アーサーの小屋を大掃除していると、ウイスキーのボトルを発見する。3人はリビングで、老いた体を嘆きながらウイスキーでアーサーに向けて献杯すると、そのまま寝入ってしまう。翌朝、目覚めた3人はお互いの顔を見て叫び、若返った自分の体を見て驚きと嬉しさを爆発させる。アーサーが発明したのは、若返りのウイスキーだった。若返った3人はカフェに向かい、若くなった体でやりたいことリスト(バケットリスト)を作成する。しかし、若返りの効果が切れ始め、急いで店を出て行く。次は、体だけでなくファッションやメイクも今風に順応させて、3人の“ガール”たちはクラブへと繰り出す。久しぶりのクラブで、ダンスや強いお酒を楽しんだものの、飲み過ぎた3人は失態してしまう。特にスーザンはDJと強いお酒を飲み合いソファで寝てしまうと、翌朝元の姿に戻ったスーザンの姿を見たDJは飛び上がって驚く。
バケットリスト
これ以上、恥をかきたくない3人は、秘薬の効果が6時間だと目算し、今度はジョニーの思い出の地・シャーウッドの森へと出かける。若い姿の3人は森で、ベネズエラ屋台のオーナー・ジェームズ(アディル・レイ)と出会い、スーザンが料理への愛で絆を深め始める。しかし、ウイスキーは残り少なく、最後の一杯を飲み交わした3人はそれぞれ目的の場所へと向かう。リンダは、元夫カールの家を訪れ、新しいパートナーの前で彼に強引にキスをして、復讐を果たす。ジョーンは10代以来会っていない旧友カレンを探し始めるが、居場所が見つからない。スーザンは、ジェームズと時間を過ごすが、彼から息子がいることを告白される。それぞれやりたいことを少しずつ叶えてはいるものの、ウイスキーは飲み尽くす。さらに、リンダは体に異変を感じて病院に行くと、医師から厳しい告知を受ける・・・。
ラスベガスとありのままの自分
もう夢を見ることができないと諦めかけていた3人だったが、ジョーンが最後のウィスキーを見つけ、3人はずっと望んでいたラスベガスへの旅に出かける。ラスベガスを楽しむ3人だったが、ルルがウイスキーで乾杯をしようとすると、リンダはウイスキーを拒んだ。「若返った自分は本当の私じゃないみたい。ありのままの自分で、最後の旅を楽しむの」「そうね」と、3人は、ありのままの自分で、ラスベガスの最初の夜を過ごした。翌日、ジョーンはバーでカジノのオーナー・ハル(デヴィッド・ヘアウッド)と出会い、甘い言葉で薦められたメスカル(=メキシコの蒸留酒)で乾杯する。老いた自分を卑下するジョーンに対し、「新しいことに挑戦する君は若いよ」というハルの言葉に、ジョーンは勇気をもらう。スーザンは、ジェームズからの連絡で秘薬を使って、ビデオ通話で会話を楽しんだ。一方、リンダは化粧室でドラァグクイーン(ローレンス・チェイニー)に出会うと、苦しみを吐露しはじめる。リンダが「ありのままの自分を受け入れる秘訣は?」と問うと、ドラァグクイーンは「そんなものはない。自分の道を歩くだけ」と応え、吹っ切れた表情でリンダは出て行く。ラスベガスで今を楽しむヒントを得た3人は、ハルからショーのチケットもらう。ショーには、リンダが出会ったドラァグクイーンとゲストのボーイ・ジョージがいて、気が付くとジョーンたちは、ボーイ・ジョージたちとステージに立ち、歌っていた。特別な夜を過ごした3人だったが、翌朝、予期せぬ悲劇が起こる・・・。
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